私が小学校6年生になった時、ジャーマンシェパードの子犬を飼い始めました。
ミュラーと名付け、毎日無邪気に戯れ、おんぶをしたり、
犬舎の中で一緒に寝そべったりと
当時から犬と仲良しになりたい気持ちが強くどっぷりと浸っておりました。
ミュラーが1歳になる頃、警察犬の預託訓練が始まりました。
松山から今治警察犬訓練所まで毎週末、大好物の煮干しを持って面会に訪れ、
一週間ぶりの再会で熱烈な抱擁をミュラーとしたものです。
そして森永訓練士さんの命令にきびきびと動く凛々しい姿を披露してくれるたびに
“わぁ~すごい! 犬ってすごい!”
と幼な心に感動を覚えました。
その年末のNHK紅白歌合戦を観ていましたら審査員のお一人として
女性の警察犬訓練士の方が紹介され、その瞬間、
“わぁ~ 女の人もなれるんだ! 私もなりたい!”
と思い、実際、小学校卒業文集に
“私は将来、警察犬の訓練士になりたいです。”
と抱負を述べております。
しかしながら実際には高校卒業後、上京し学生時代を送ったあと
企業に就職してしまいました。
実家を離れてから社会人・結婚・出産・育児の約20年の間、
実家ではジャーマンシェパードを5代続けて飼っておりましたので
帰郷するたびに 童心に戻って犬と戯れ、癒され、
大きな存在がそばにいてくれるだけで
パワーをたっぷり充電できるそのような恵まれた時間を過ごすことができました。
